太陽光発電の固定価格買取制度(FIT)とは

太陽光発電投資でよく聞く固定価格買取制度(FIT)とは?

固定価格買取制度(FIT)というのは、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(再エネ特措法)」で規定されているもので、10kW以上で再生可能エネルギーによる発電を行なった電気に対して、20年間は小売電気事業者や一般送配電事業者によって固定価格で買い取ってもらえる制度です。

 

再生可能エネルギーとは、太陽光や風力、水力、バイオマス、地熱などの自然界に存在するエネルギーのことです。

 

化石燃料を活用した火力発電や原子力発電などに頼ることなく地球環境に優しいエネルギーを使うことを目的としています。

 

法律は2011年8月26日に施行され、調達価格等算定委員会(算定委)の意見に基づき経済産業大臣の告示によって毎年買取価格や期間が決定されます。

 

一旦適用された価格は、「物価その他の経済事情に著しい変動が生じ、又は生ずるおそれがある場合において、特に必要と認められる場合」(法第3条第8項)の他は、変更されることはありません。「物価その他の経済事情に著しい変動」とは、急激なインフレやデフレのような例外的な事態を想定しています。

 

資源エネルギー庁の審議会である調達価格等算定委員会の意見を尊重した結果として、2020年度の新規参入者向けの買取価格と期間が経済産業省から発表されました。

 

太陽光発電

太陽光を太陽電池を用いて直接的に電力に変換する発電方式。太陽電池が組み込まれたソーラーパネルで太陽光のエネルギーを受け止め、そのエネルギーを電力に変換します。この発電した「直流電気」をパワーコンディショナーで「交流電気」に変換することで、送電線を通じて一般家庭で使える電力になります。

 

太陽光発電のメリット

エネルギー源は太陽の光なので資源の枯渇の心配がありません。

設備を一度設置すればメンテナンスは比較的簡単です。

 

太陽光発電のデメリット

太陽の光がない夜間は発電できません。また天気や気候条件によって発電量が左右されます。

 

 

投資用の太陽光発電(10kW以上2,000kW未満)

電源 規模 2018年度 2019年度 2020年度
太陽光 10kW以上50kW未満 18円+税 14円+税 13円+税
50kW以上250kW未満 12円+税
250kW以上500kW未満 入札制度により決定
500kW以上2,000kW未満 入札制度により決定
2,000kW以上 入札制度により決定
調達期間 20年

※出力制御は、電力会社の要請により実施されます。詳細については電力会社にご確認ください。
※1 2016年8月1日以降に接続契約を締結した非住宅用太陽光発電(10kW以上)については、新認定制度における認定時(旧制度の認定取得者は、みなし認定移行時)から3年間の運転開始期限が設定され、運転開始期限を超過した場合は、超過した期間分、買取期間が短縮されます(原則として月単位)。
※2 入札制度については経産省HPをご覧ください。