― 便利なはずなのに、なぜ迷いが増えるのか ―
はじめに:AIを使うほど、不安になっていないか
AIを使い始めた頃は、
「これで一気に楽になる」と感じた人は多いと思います。
しかし、しばらくするとこうなります。
- 回答を見るほど迷う
- 案が多すぎて決められない
- 前より作業が遅くなった気がする
もし心当たりがあるなら、
それは能力や理解力の問題ではありません。
共通点①:AIに「正解」を求めている
AIに振り回される人の一番大きな共通点はこれです。
AIに正解を出してもらおうとしている
AIは非常に優秀ですが、
「あなたの状況での正解」を保証してくれる存在ではありません。
それでも、
- 正しい構成はどれ?
- 一番いい導線は?
- この設計で合っている?
と聞き続けると、
AIは それっぽい正解を大量に出してきます。
正解が多すぎると、人は判断できなくなる
問題は、AIの回答の質ではありません。
- A案も筋が通っている
- B案も否定できない
- C案も魅力的
結果、
全部正しそうに見えて、何も選べなくなる。
これはAIが悪いのではなく、
判断の役割をAIに丸投げしている状態です。
共通点②:目的より「方法」を先に聞いている
AIに振り回される人は、
こういう質問をしがちです。
- おすすめの構成は?
- 一番いいやり方は?
- 成果が出る方法は?
一見、普通の質問ですが、
ここには決定的に欠けているものがあります。
それが 目的 です。
目的がないと、AIの回答は全部ブレる
AIは目的を与えられないと、
- 想定を広げる
- 無難な案を出す
- 網羅的になる
という動きをします。
結果、
- 具体的に使えない
- 状況に合わない
- 判断材料として弱い
という回答になります。
共通点③:AIの案を「評価」できていない
AIを使いこなしている人は、
AIの案を 必ず評価 しています。
一方、振り回される人は、
- 良さそう
- なんとなく不安
- 採用していいのか分からない
という感覚のまま止まります。
評価できない理由は「判断の軸」がないから
AIの案を評価するには、
- 何を優先するか
- 何を捨てるか
この基準が必要です。
つまり、
判断の軸がないと、AIは評価不能になります。
実務で起きた、AI迷走のリアル
ビジネッツの情報発信サイト を作る過程でも、
AIの案に迷った場面は何度もありました。
- トップのメッセージ
- 思想ページの構成
- 実務記事の切り口
しかし、途中から
質問の仕方を変えました。
「この案は、判断の軸を強めるか?」
この問いを入れるだけで、
AIの回答は 使える材料 に変わりました。
AIは「考える相手」であって「決める人」ではない
ここで一つ、はっきりさせておきます。
AIは
❌ 決断する存在
⭕ 判断を助ける存在
です。
この役割を逆にすると、
必ず振り回されます。
AIに振り回されなくなるシンプルな考え方
難しいテクニックは不要です。
- まず自分で仮決めする
- その案をAIにぶつける
- 修正点だけを拾う
これだけで、
AIは一気に「道具」になります。
判断があると、AIは加速装置になる
判断の軸がある人にとって、AIは
- 思考を広げる
- 見落としを補う
- 作業を早める
存在になります。
逆に、
判断の軸がないと、
AIは迷いを増幅させます。
おわりに:AIに使われるか、使うか
AI時代に差がつくのは、
スキルではありません。
- 誰が決めているか
- 何を基準に決めているか
ここです。
AIに振り回されていると感じたら、
一度、判断を自分に取り戻してみてください。

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